ツアーへの自分の想い
10月になればコロナ汚染も収束への道筋が見えているだろうと思い、春に延期とした関西〜四国〜中国方面へのツアーを画策していたが、オフィシャルに出す前にまたもや中止となってしまった。各ライヴハウスのオーナーさんやブッキングのスタッフの方と電話やメールのやり取りを何度も続けたがライヴを敢行するかどうかの決定を下すのはとても難しかった。
自分もライヴハウスの皆さんもライヴをやりたいのは同じだが、冷静に考えて行政のお達しどおり定員の半数の客入れでやるのは経費的に無理な店もあり、その半数というところまでお客さんが来てくれるかという不安がある店もある。もちろんコロナ感染の不安もある。実際感染が出てしまった知合いの店はその後の風評被害に悩まされているし、お客さんが感染してしまったら申し訳ないでは済まない事態になる可能性もある。そして、私自身も高齢であり感染には気をつけるように医者から言われている。そうした感染のリスクや経済的なリスクそして感染後のリスクを考えるといまどうしてもツアーをやらなければいけないという結論にはならなかった。コロナ感染についてはそれぞれ個人的に意見、考え方が異なり何が正しいとは言えない状況だ。結局ライヴハウスのみなさんと話しても結論が出ず、最後は「ホトケさんが決めてください」と下駄を預けられた。そして、自分は中止という結論を出した。お客さんの前で演奏することが楽しいことなど百も承知だが、盛り上がりを規制していろんなことにビクビクしながらライヴをやるのは自分の本望ではない。だから、いましばらく待ちましょうというのが自分の基本的な考え方だ。残念です。
この写真は2017年に北海道芦別の"Harvest Music"のイベントに出た時の風景だ。地元芦別の人たちの本当に手作りのイベントで心がこもっていた。終わってからスタッフのみなさんと参加ミュージシャンたちの打ち上げも本当に楽しかった。やっている人の顔が見えない大規模なイベントより自分はこういうイベントの方が遥かに好きだ。また、いつか芦別のこのイベントに呼んでいただきたい。そしてこの風景をもう一度見てみたい。心からコロナが早く収束することを願います。