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2021年4月、5月
2021/05/02
1971年に日本のビクターレコードがリリースしたマディ・ウォーターズのベスト盤第二集。この前にリリースした第一集がいいセールスをしたので第二集となったのだと思う。60年代終わりからヒタヒタと押し寄せていたブルーズ・ブームの波はこの71年くらいにはロック・ファンも巻き込み始めていた。私は「ウエストロード・ブルーズバンド」でブルーズを歌い始めていて自分に合った曲はないかとレコードを探していた。ブルーズの日本盤のリリースも少なかったが、それより金がなかった。持っているレコードも少なく、でもそれ故に一枚一枚のレコードを今より丁寧に聞いていた気がする。このアルバムの一曲、一曲をしっかり思い出すことができる。一番気に入ったのは"Mannish Boy"だった。そして、このアルバムを聞くと窓からすきま風が入ってくる当時住んでいた京都元田中のアパートの部屋や近所の銭湯、その向かいにあった中華屋、ジャズ喫茶、ビリヤード店なども思い浮かぶ。自分の部屋で出涸らしのティーバッグの紅茶を飲んでいたことも・・。あれから半世紀近く過ぎてしまった。こんなに長くブルーズと付き合うとは思いもしなかった。
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