先日、渋谷のタワーレコードのブルーズ売り場の階に降りたところ、ブルーズ・コーナーに若い女性の人だかりが・・・いや中年のおばはんも。なんだなんだ・・日頃閑散としているブルーズ・コーナーにいったい何が・・と思って近づいてみると、何の事はないブルーズコーナーの隣りがKポップ・コーナーに様変わりしていたのだった。そう言えば1階でもKポップのイベントみたいなのをやっていた。いまやAKBとKポップか・・・・なんて思いながら、ブルース・コーナーで1930年代のブルーズのアルバムを手に取る私。隣り同士のコーナーなのにその音楽の隔たりはあまりに大きい・・・なんてどうでもいい、まぁKポップなんてどうでもいいんだけど。
去年から再び戦前ブルースにハマりアナログ盤も含めせっせと入手しているのだが、P-Vineレコードが戦前ブルーズのコレクションをどど〜んとリリースしてきたので、調子に乗って買ってしまっている。当然だがいにしえの録音ゆえに、ノイズは入っているし、録音も良くない。また、それぞれのブルーズマンの曲にたくさんのバリエーションがあるわけでもなく、歌詞は違うがどちらかと言えばみんな自分のひとつのスタイルがあるだけだ。中にはテンポとキーもほとんど同じというバリエーションとは無縁の人もいる。でも、ぬた〜っとした昼下がりなんかにいいんだなぁ、いにしえのブルーズ。
中にバーベキュー焼いて働きながら歌ってたのでバーベキュー・ボブという名前のブルーズマンがいる。牛丼屋でバイトしてたら牛丼太郎とか。オレはThe Devil's Son-In-Law(悪魔の養子)だと名乗ったピーティー・ウィーストローっていう人もいるが、顔みたら結構人の良さそうな人だ。ブルーズマンというより旅回りの芸人さんだったというジム・ジャクソンは音楽にバリエーションがある。でも、写真は恰幅のいいお寺のお坊さんがギター弾いてるみたいだ。そして、メランコリーなリロイ・カーのブルーズ・・・歌詞がいい。いつも、泣ける。
20-30年代のブルーズに浸りながら今日も日が暮れて行く。"In The Evening,Mama When The Sun Goes Down・・・・Ain't It Lonesome When Your Lover's Not Around.When The Sun Goes Down・・・・・・・"Leroy Carr