コージー大内くんは、ライトニン・ホプキンスのギター・スタイルを使い九州弁でブルーズを歌う人としてつとに有名だ。
その大内くんから新譜「×(ばってん)ブルース」を送っていただいた。
ギター・スタイルだけでなく間の取り方、歌い方、音質もライトニンに似ている。というより限りなくライトニンに近い。
だから、私のようなブルーズ・フリーク、ライトニン・フリークには堪らない。
しかし、日本語、つまり九州弁の歌詞は私には限りなくわからない。英語よりもわからないという不思議さ。歌詞カードには九州弁の横に標準語訳が書いてあるものもあるくらいだ。そして、彼の九州弁がまたライトニンのブルーズに合うという不思議さ。
大分県日田市の出身という彼のこのアルバムには、生まれ育った故郷とそこに生きる人たちへの想いが深く根ざしいる。
その歌に彼が育った場所の風景が見えたり、人物が見えたりすると私の頭にも自分の故郷での日々が浮かんでくる。
ライトニン・スタイルだけでなく、フォーク的な曲もあるがやはり私にとってインパクトがあるのはライトニン・スタイル。
また、バンドで録音されたものより弾き語りでの曲の方が彼ならではのムードがあって断然いい。
私などには絶対できない彼の世界とスタイルがあるのが素晴らしい。
×(バツ)のサインを残した盲目のスリーピー・ジョン・エステスの来日から38年。再び×を見るとは思わなかった。
とても貴重な存在であり、これから大内くんがどうなっていくのか楽しみです。
でも、ライトニンのようにあんまりがんばらないでヘビでもつかまえながら、ギャンブルやりながらプラプラやって欲しい。
最後に・・・・今度ライトニンのギター、教えてください。
アルバム発売、おめでとう!