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1920年代に・・・ランブリン・トーマスとオスカー"バディ"ウッズ

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Ranblin' Thomas & Oscar"Buddy" Woods/Texas Knife Slide Guitar Blues(P-Vine Records PCD-5724)
このアルバムはランブリン・トーマスとオスカー"バディ"ウッズという1930年代を中心にほぼ同時代にテキサスから南部一帯で活躍していたふたりのブルーズマンのコンピレーション。ふたりが一緒に演奏しているのではなく、半分ランブリン・トーマスあとの半分がオスカー・ウッズという収録になっている。

まず「ランブリン・トーマス」・・・・・「放浪するトーマス」か・・名前からしていい。街から街へギター持って旅を続けるこういうカントリー・ブルーズマンに男は憧れる。
このアルバムには1928年と32年のトーマスの録音が収録されている。
1928年といえば昭和3年。昭和3年と言えば日本は張作霖事件を画策してより中国への侵略を強く始めた頃。その同じ頃にアメリカ南部をギター持って放浪していた黒人を思い浮かべるとちょっと変な感じがする。
1928年、アメリカは狂騒の20年代<ローリング・トウェンティーズ(Roaring Twenties)>と言われた最後の年。翌29年には大きな落とし穴のような大恐慌がやってくるのだが、それまでの20年代はアメリカの経済が発展しいろんな技術が革新されてテレビができたのもこの頃、ラジオは完全に大衆のものとなり車もこの時代に大衆化する。ニューヨークでは「ハーレム・ルネッサンス」と呼ばれる黒人による文化運動もあったが、南部を転々と放浪していたこのランブリン・トーマスにはまるで関係なかっただろう。彼はどんな風景を見ながらどんな想いで彷徨いつづけていたのか。
生まれはルイジアナだが若い頃からルイジアナ、テキサスあたりを放浪してテキサス・ブルーズの偉人ブラインド・レモン・ジェファーソンとも演奏をしたとか。歌にはそのレモンの影響がはっきり伺える。彼のギターは普通の奏法とナイフの背でスライド・ギターを弾くナイフスライド奏法と両方ある。決して歌もギターもうまいというわけではないが、とてもディープな味わいのあるブルーズを残している。チリチリ・・・とノイズが覆う中、繊細さや豪放さもまじえてプリミティヴな良さが残るランブリン・トーマスのブルーズ。
「とっても寂しいよ、どうしたらいいのかわからないくらい寂しいよ。もし、いい女がいなかったらあんたも寂しいだろうよ・・」(So Lonesome )
押し込めた哀しさが朴訥に歌われている。南部の田舎の泥と石まみれの道をひとり歩いているような映像が脳裏に映る。

「オスカー・ウッズ」はランブリン・トーマスに比べると技巧的にはかなり上手なブルーズマンで曲も多彩だ。ギターのリズムが素晴らしいことにまず気づく。とくにラグ・タイム調の曲で聞かせるグルーヴ感にあふれるギターは実に見事だ。思わず踊りたくなる。しかもその見事なリズムがスライド・ギターの小技も混ぜての仕業だけに驚くばかり。曲も整合性があり緻密に作り込まれている感じがある。都会的な洗練さも持ち合わせていて名人ロニー・ジョンソンを彷彿とさせる曲もあり、本当ならもっと有名になっていてもよさそうなものだが、ずっとルイジアナ、テキサスあたりでやっていたから知られなかったのかも・・・。女性歌手のバッキングなどもやっていたほどだからその上手さを認められて、かなりの人気ミュージシャンだったのだろう。ちょっと小洒落たバーで踊るフラッパーな女性たちに囲まれながらギターを弾くオスカー・ウッズが目に浮かぶ。

ブルーズは同じような音楽形式を取りながらも実に様々なスタイルが作られた音楽だが、このアルバムそれを表している。同じような地域で同じ時代で同じスライド・ギター奏法を使いながらも出来上がっているものはまるで違う。ブルーズという音楽がもつ「自由さ」がその人の「自由さ」をそれぞれに表現している。だからブルーズは面白い。飽きる事がない。