いよいよ念願のアナログ・レコードがリリースされる。何年も前からレコード会社に働きかけてきた企画が実現するので本当に嬉しい。
昨今、ヨーロッパそしてアメリカでのアナログ・レコードの本格的な復活の兆し、そして日本でもレコードでリリースを始めるミュージシャンが増えてきた現状を知っている方も多いと思う。
ターンテーブルもアナログ用の音響機器もそんなに高くないし、中にはスピーカー付きプレイヤーが1万くらいの廉価でもあるので、是非この際にレコードの音の良さを味わってもらいたい。そして、かって持っていたレコード・プレイヤーを押し入れにいれてしまった年配の方たちはもう一度押し入れから出して、僕たちの新しいアルバムだけでなく、昔買ったレコードも押し入れから出してもう一回聴いてもらいたい。きっとCDにはないその音のやわらかさ、包み込まれる広がりに再び気づくと思う。
今回のブルーズ・ザ・ブッチャーのアナログレコードは、CDで発売した前のアルバム"In The Basement"とその前のアルバム"Voodoo Music"から5曲ずつ選曲し編集したものをレコード用にリミックスした。アルバム・タイトルは『blues.the-butcher-590213』
そしてシングルも同時発売する。シングルはいわゆるドーナツ盤と呼ばれるもので"In The Basement"と"I Feel So Good"が両A面という感じになっている。
僕は昔からCDよりもレコード派なので今回のレコード発売は格別に嬉しい。音はCDよりアナログレコードの方がいいと僕はずっと思っている。特にシングルは音圧も高く、更なる高揚感が味わえる。
アナログ・レコードの片面20分程度という時間の長さも音楽に集中するのに適した時間だと思う。片面が終わったらひっくり返してもう片面へというこの少し休む時間が耳を少し休める時間にもなる。CDの1時間以上収録されている音楽をずっと集中して聴くのは無理だと僕は前から感じている。コンピューターとかヘッドホーンや車の中だけで音楽を聴くのではなく、ちゃんとスピーカーの前に座って珈琲やお酒を飲みながら音楽をゆっくり聴く時間をアナログレコードで持ってもらいたい。
今回の僕たちブルーズ・ザ・ブッチャーのアナログレコードのリリースをきっかけに、CDとはまた違うそのふくよかで豊かな音の良さを是非味わっていただきたい。
リリース日は6月17日。前日の高円寺JIROKICHIでのライヴでは先行発売予定。その後のリリース・ツアーでは会場で販売します。
そして、ディスク・ユニオン、タワーレコード、アマゾンではすでに予約受付中です。再発はなく限定生産なのでお早めにゲットしてください。
詳しくはP-Vineレコードのサイトをご覧下さい→http://p-vine.jp/news/20150514-130551