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長い間、酷使してきたテレキャスター・マディ・ウォーターズ・モデルのフレットがかなり減ってしまって音がブレてしまうとシェクターの方に話したら、「持って来てください。直しますよ」と言ってくれたのでこれ幸いとばかりに持って行った。「フレット取り替えしたりするのはイヤなんですよね」とギター素人のくせして注文を出す私。すると「このくらいだったら取り替えなくても、(すり合わせ)して直せますよ」と職人の今井さん。「(すり合わせ)って何ですか?」と素人。「このデコボコになっているところ(写真でわかりますか?)を削ってまず平にして、他のフレットも少しづつ削って高さを合わせていくわけです」と職人さん。「すると持った感触とかだいぶ変わってしまうわけですか?」と心配な素人。「このくらいならそんなに変わらないと思います。平にしたあとちゃんと元の型に仕上げますから」と職人さん。「そうですか・・・じゃ、うちのマディ子をよろしくお願いします」と、娘が病気で入院するような気持ちでギターを預けてきた。でも、(すり合わせ)って何かこのハイテク時代にすごい言葉だなぁ・・、何か意味深だし・・・。
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