MY NOTES > MAIL MAGAZINE > BACK NUMBER-No.21




永井”ホトケ”隆/tbt(tRICK bAG tRIBE) No.21
 

いよいよ明日(4/1)はエイプリル・フール・・じゃなくて、ブルーズ・アレイで金
子マリを迎えての60年代ミュージックの数々。森園勝敏(G)鶴谷智生(Ds)大西真
(B)に急遽、タメちゃんこと石井為人(Key)にも参加してもらうことにしましたが、
ライヴのタイトルにした「April fool?No,Everyday fool」というのは小生(ホトケ
)のことであります。しかし、どういういきさつで「4月バカ」なんてできたのでし
ようか?なぜ5月ではなかったのでしよう。私は10月生まれですが・・てんびん座の
最後蠍座の最初というややこしいところに位置してます。そのせいでしょうか、毎
日バカなことをやっているのですが、やっぱりバカは自分のことだと自覚した出来
事が少し前にありまして・・。実はみなさんに書いていただいたメール・アドレス
をそれこそアホみたいに深い考えもなく捨ててしまいました。話せば長い長いこと
なのですが、・・・・まぁ、みなさん聞いてください。
『3週間ほど前。デシ・カメの購入予定もたち(すでに先週購入しました)いよいよ
ホーム・ページ作成に着手するか・・・と、これまで取り込んできたHP制作のため
の入門案内やら素材やらを整理しておりました。すると何となく画面が重い感じが
してきたもので、またフリーズされるとやっかいやからちょっと整理しておくか・
・・(ここでもう結末がお分かりの方もいると思いますが・・)とHDの中をひとつ
ひとつ見て回ることにしました。すると意外とあるんですね、つまらないものが・
・・・ラジオの番組の原稿を書くためにかなりいろんなものネットから取り込んで
いるのですが、すぐ寄り道をする悪い癖がありまして、ビートルズの「Lucy in
the sky with diamands」のもとになった絵というのを取り込んで、ディスクトッ
プに入れて喜んだりしているわけです。そんなことをしているもので重くなったり
、フリーズしたりするわけですが、メールのところを見るとなんやら捨てたつもり
のメールが残っていたり、送信に失敗した写真が残っていたり、その昔解凍できな
かった画像があったり・・と整理していると昔のアドレス帳があり、なんとなく懐
かしく見たりしておりました。その中にはいまのアドレスに入っていないものもあ
ったのでこれは後にしょうと残して先に進みました。で、HPの整理は着々と進み、
もともと整理整頓が大好きな私は年末の大掃除で窓をピカピカに磨いたときのよう
な快感にしばし浸っておりました。そして、最後の点検をしている時にさっきのメ
ール・アドレスを残すものは残して、捨ててしまおうと思ったわけです。その時点
ではもうかなり長い時間マックくんに向っておりました。マックくんも「休みたい
」とも言わず、フリーズもせずがんばってくれていました。残すアドレスも残し、
ふたつあってはややこしいから古いアドレス帳を捨てようとゴミ箱へぽーん。そし
て、残った不要な画像やら原稿やらもぽーん。よっしゃこれでいよいよ念願のHP作
成に向けてGoing to a go go everybody♪〜〜などと鼻歌の一つも出ていました。
で、最後に溜まりに溜まったゴミ箱からすべてをどこへ消えていくのかよく知りま
せんが・・・マックくんは「ほんまに捨ててええんやろな?」と確認もしてくれま
したが、私はほとんど生返事で「ええで、ほかしてくれる」。するとマックくんは
「あらよっ!」とばかり空にしてくれ長かった大掃除も終了し、一旦マックくんも
お休み。・・・して、1時間後メールをひとつ出さなければならないことを思い出し
、スイッチをポン!軽くなった画面は好調。やっぱダイエットせなあかんな。食う
てばっかやと・・・メールを書いて「受取り人を検索」をクリック・・??いつも
あるはずのアドレス帳の場所にそのアドレスがない、ない、ない。まさか・・とア
ドレスを一覧すると・・なんかムードが違う。「お呼びでない?」「お呼びでない
?」「こりゃまた失礼・・・」私は古いアドレスを残し、新しいアドレスを捨てて
しまったのでした。マックくんが「ほんまに捨ててええんやろな?」と警告してく
れたにもかかわらず、軽率にも何度もアンケートに書いていただいたアドレスを・
・・・。昔、掃除をしていて保険証を捨てたことがあった。大切にしていたオーテ
ィス・レディングのポスターを捨てたこともあった。経験が身になっていない。学
習能力がない。といくら自分を責めてもアドレスは戻ってはこない・・・む?待て
よ、ノートン先生や、ノートンに「ファイル回復」ちゅうのがあったな、あった、
あった・・・やった!ノートンあんたはえらい!ノーシンもえらいがノートンもえ
らい!普段、「マジメくさった顔してんなぁ」と思っていたが銀行員のような実直
な君の顔が好きだぁ!!ノートンによる偉大な復活劇がいまなされようとしている
・・・と思うと胸が高鳴る。「いま生き返るアドレス!そのノートンの偉大なパワ
ー」よし、この日をおれのマックくんの「復活祭」としょう。ハレルヤ!!・・・
と、いろいろ慎重にことを運びいよいよ復活とクリックにソウルを込めて「Come
Back Baby♪」と「Pain in my heart」の一節も出た。が、「回復率20%」。な〜〜
〜んも役立たず。やっぱノートン、オマエはあかん。顔がきらいや。20%やったら
何にもない方がええ。オレの人生はゼロか100パーかどっちかや。半端なことすんな
!アホンダラ!とノーシンを飲みたくなるほど頭が痛くなってしまったのです。お
粗末Everyday foolのある一日(a day in the life)でした』
それでみなさまにはまことに申し訳ないが、いまいちどアンケート用紙にアドレス
を書き込んでいただきたい。この愚かな、迷える馬と鹿の私を、救済する暖かい手
を差し伸べていただきたい。そして、その暖かい支援のもと私は二度と過ちを冒す
ことなく我らがホーム・ページ作成に向け邁進したいと思うのです。また、みなさ
まの友人、知人の方でアドレスを教えていただいている方がいましたら、一度こち
らにメールを送っていただけるとまたアドレス帳に記入されますのでその旨お伝え
ください。すれば再びtbtを送信できるという訳であります。御協力感謝します。
4/19ove on me so strongの一節)
【ブルーズの市場が終わった】
雑誌「ブルーズ・マーケット」(通称ブルマ)が最終号を発行して終わってしまっ
た。残念に思っている人たちは僕を含めたくさんいるだろうが、一番惜別の情に駆
られているのは編集の妹尾みえさんはじめ発行に係わってきた人たちだろう。「ブ
ルマ」はとくに日本のブルーズ関係のニューズ、レコード・レヴュー、コンサート
、ライヴハウス・スケジュールなど国内のブルーズ系ミュージシャンに関係する記
事が多く、僕もこんなにブルーズ系のライヴ・ハウス、ミュージシャン、バンドが
あるのかと「ブルマ」ではじめて知ったが、「ブルマ」の記事の収集力にも驚いた
。少ない人数でニューズの収集と編集、発行、営業をやるだけでも大変だが、実際
にライヴハウスに赴いて日本のバンドのリアルな状況を伝えたいという主旨があっ
た。結局、雑誌作成に関するそれらの作業が細かく出来なくなってしまったことが
終わる大きな理由となったらしいが、それにしても残念だ。「なんとか続けられな
いのか」とメールを打ったところ、妹尾さんからの返信メールに「アマチュアレベ
ルでの盛り上がりが、最近今ひとつ、というのも何か消化不良な感じでした」とあ
った。さきほど「こんなにたくさんライヴ・ハウスやミュージシャンがいるのか・
・・」と書きましたが、数があってもひとつのパワーにならないのが最近のアマチ
ュア、若手の人たちの動きだ。小さな集団がいくつもあってそれぞれが別個にその
中だけで盛り上がり、大きなかたまりにならない感じが僕もしている。どこかブル
ーズを茶化して、おもしろ、おかしくやろうとしていたり、雰囲気だけブルーズだ
ったり、テクニックがないので逃げとしてパンク風になったり、バンドなのにバン
ド的なタイトさがなかったり・・とキツイ言い方になるが、真摯に、真剣にブルー
ズに取り組んでいるアマチュアの若い人が少ない。やるなら一からまともにブルー
ズとガチンコしてもらいたい。相手は他国の民族音楽だし、歴史のある、深い音楽
だからぶつかってもすぐ弾き返されるだけだが、何回もぶつかれば相手も動くよう
になる。それにしても「ブルマ」惜しいなぁ。妹尾さんとは「ウエストロード」の
頃からの知り合いだ。最初はお客さんでほんとによくライヴに来ていたので覚えて
しまったが、あの時彼女は高校生ではなかったか?たいてい女性は恋愛やら結婚や
らで忙しくなるとライヴにパタッと来なくなるが、彼女なんと「マディ・ボトム」
というブルーズ雑誌を発行するというのめり込み方だった。彼女も立場はちがうが
ブルーズとガチンコしてきた人だ。ライターとしてはみんなも「ブルーズン・ソウ
ル」とかレコードのライナーで名前を見かけていると思うが、「ブルマ」は久々の
主宰する雑誌だけに気持ちもかなり入っていたと思う。誰か引き継いでやる人いま
せんか、できれば生活のことなど考えなくていい、しかも情熱のあるひと。それか
誰か「ブルマ」のパトロンになってもいいという金持ちの人。ついでに「tRICK
bAG」のパトロンになってもいいという財産家の方、先行投資してみませんか。株に
手を出すくらいのスリルは充分味わえます。とにかく妹尾さん、またガチンコして
ください。ただ、ただ残念です。
【Hep Cats】
最近モリとふたりで「Hep Cats」と名乗り、関東圏の水戸、熊谷、秩父をライヴし
て回った。これはtbのメンバー・スケジュールが合わずライヴがなかなか順調にで
きないので自分が「歌を忘れたカナリヤ」いや「歌を忘れたガナリヤ」になるので
は・・と不安になったことにも一因がある。tbでツアーにも出たいが・・・。そう
いううっ積をカラオケで狂ったように歌いまくっても、バックのオケが淡白なだけ
になぜか虚しい。先日入ったカラオケ屋にはなんとサム・クックが5曲もあった。喜
んで全曲歌ったが最後の盛り上がりのところでバックのオケが全然来ない。tbのあ
のすぐに反応する、来過ぎとも思える過剰さがない。カラオケにはバンドで得るよ
うな快感がないことは分かっていても、長年身に染み付いた音に反応してしまうこ
の身体。ついつい盛り上がっていくのにバックはフラットなまま。画面に出る間違
った英詞に我慢し、気持ちの悪いコーラスにも我慢し、虚しく歌い終わるとファン
ファーレのような音楽が鳴り点数が・・・「72点」。馬鹿もん!オマエみたいなバ
ックに点数つけられてたまるか・・・。それで、まあバンドでできない欲求不満を
モリとのデュエットに求めたのだが、僕もギターを弾かなければならない。これが
緊張する。歌に入り込むとギターを忘れ、ギターを気にすると歌に気持ちがはいら
ない・・という不器用な性格がモロに出てしまう。おまけにモリに迷惑かけては行
けないと思う。たぶんそんなことで気持ちが浮ついていたのか、熊谷で3時間も演奏
してしまった。バンドでやる時はかなり正確に決められた時間で終わる「読み」が
出来るのに、まったく時間がわからなかった。ステージをひっこんでからモリが「
3時間もやっちゃったねぇ」と笑いながら言うので、まさかと思って時計をみたら確
かに3時間経っていた。モリも「そろそろ終わろうか」と言えばいいのに・・。店の
マスターもお客さんもフツーの状態だったのでまるで気づかなかった。それでもア
ンコールをやった。また、6月に熊谷「葡萄館」へ行く。
【tbt-必読の書】
敬愛するブルーズ界の父、B.B.Kingが自叙伝を出版した。現在74才。盆栽いじりや
、老人会のゲートボールなんかやらずにいまだに年間200本近くのライヴをやるため
に世界中を回っている。別名「ブルーズ大使」。B.Bのいつも穏やかで、紳士的で、
やさしいイメージとは異なるB.B.の知らされなかった部分がこの本にはたくさん書
かれている。ミュージシャン、タレントの自叙伝にはゴースト・ライターがいて、
中身をきれいに装飾して書かれたものが多いが、これは間違いなくB.B.自身が書い
たものだ。誰か他の人がタイプを打ったかも知れないが、B.B.の喋ったことはその
まま書かれていると思う。心からミュージシャン関係の本としては久々に感動した
。力強く、真面目で、でも堅苦しくはなく、笑いを忘れず、自由だけど謙虚な彼の
堂々としたこれまでの人生が飾り気なく書かれていて、読んでいるとB.B.の歌とギ
ターを聴いている気分になるくらいその音楽性に似ている文だ。音楽だけでなく「
生きること」について書いている本だからブルーズの知識なんかなくても充分楽し
める。是非読んでもらいたい。28年前(!)大阪厚生年金会館でB.B.の前座をやり
最後にセッションをしょうと言ってくれたB.B.あの言葉がなければ、あの夢のよう
なステージがなければ僕は深くブルーズには入らなかったかも知れない。それ以来
何度か彼と会う機会に恵まれたが、別れ際に必ず彼が言ってくれる「歌いつづけな
さいよ」という言葉を何度も胸の奥から出しては自分の支えにしてきたが、これか
らはこの本を何度も読んで救いを求めることになるだろう。だからこれは僕の「聖
書」になるかも知れない。夜中に読んでいて不覚にも涙することが何度かあった。
「がんばれ」とか「勇気をもて」などとB.B.は言わないが、大らかにもっと「生き
よう」と思わせてくれる。最初の方に書いてある彼が10才〜13才でまったくひとり
で働き、稼ぎ、暮らしていたという話や彼が子供の頃ずっと「どもり」で誰かに心
打ち明けることなく過ごしていたことなども知らなかったし、彼がすごく早熟(!
)であったことも今回はじめて知った。邦題は「だから私はブルーズを歌う」だが
、”Blues All Around Me/Autobiography of B.B.King”が原題。(ブルーズ・イン
ター・アクションズ出版2500円)
【スケジュール】
最初にお詫びだが、5/4に「ブルーズ・アレイ」でライヴをやるという告知が一部で
出てしまったが、5/4はありません。こちらと店の不手際でこうなったことをお詫び
します。
《5月》
5/11(金)心斎橋Nest Saloon  ホトケwith塩次伸二 (好評の前回に続き
Talkin' Blues Trainの第二回目)Nest Saloon 06-643-6389
5/17(木)高円寺Jirokichi 塩次伸二セッション( 小島良喜Pf 金沢英明B マーテ
ィー・ブレイシーDr ホトケVo)
5/27(日)高円寺JirokichitRICK bAG
5/30 (水)船橋「月」Hep Cats(ホトケ&森園勝敏)0474-24-0706
《6月》
6/2(土)日比谷野音”Are you experienced?”(ジミ・ヘンドリックスへのトリビ
ュート・コンサートでChar,鈴木茂、アル・ディメオラ等とともに森園勝敏が出演。
森園バンドのゲストで金子マリ、ホトケが歌う)同じコンサートが翌6/3(日)に大
阪城野音で開催される。
6/6から6/12までホトケはキーボード奏者、則武秀樹のライヴにゲストでツアーに出
る。詳細は次回のtbtで。6/6豊橋 ハウス・オブ・クレージー 6/7名古屋 カフエ
・プー 6/9松坂 マクサ 6/10関 楽 6/11伊賀上野 Old red mill6/12四日市 
トムソーヤ
6/14jirokichi session詳細未定 6/16熊谷「葡萄館」 6/21Jirokichi 
session詳細未定
6/27船橋「月」地元バンドのゲストでホトケのみ出演
6/29Blues Alley未定 あと、tRICK bAG のメンバーの個々のライヴもありますが、
各ライヴハウスのHPなど参照してください。ブルーズ・アレイ
http://gnavi.joy.ne.jp/bluesalley/  
Jirokichi http://www.alpha-net.ne.jp/users2/april12/jiro.html
6月詳細未定が多いのですが、なるべく早いうちに次号のtbtを出しますので待って
てください。




[←back] [next→]
Page Top

| WHAT'S NEW | PROFILE | SCHEDULE | MUSIC/DISCOGRAPHY |
| BOOK | PHOTOGRAPH | MY NOTES |
| blues.the-butcher-590213 (The Blues Power) | LINK | GUESTBOOK |
Copyright © hotoke-blues.com. All Rights Reserved.
Mail to a site administrator: info@hotoke-blues.com
Mail to HOTOKE: hotoke@hotoke-blues.com
すべてのメールに返信できない場合があります。ご容赦ください。
  Powered by FUJI P.I.T.