Magic Sam/マジック・サムが動いている!!ここ数年最も興奮した映像だ。山岸潤
史がアメリカから送ってくれたDVD「The American Folk Blues
Festival1962-1969」のVol.1 Vol.2を私は何度も何度も繰り返して見ている日々だ
。伸ちゃん(塩次)や妹尾くんもすでに手に入れており先日お互いに興奮気味にそ
の内容について喋り合った。私達がブルーズにのめり込んだ70年当初、発売されて
いた数少ない日本盤ブルーズ・レコードの中でも「The American Folk Blues
Festival」のシリーズはブルーズを始めた僕達の良き資料だった。ヨーロッパへベ
ーシストであり、プロデューサーでもあるウィリー・ディクソン率いるブルーズマ
ン御一行がツアーした時のライヴとスタジオ録音盤。マディ・ウォーターズ、オー
ティス・スパン、サニー・ボーイ、オーティス・ラッシュ、バディ・ガイ、ジュニ
ア・ウェルズ、T-ボーン・ウォーカー、メンフィス・スリム、ロニー・ジョンソン
、ビッグ・ジョー・ウィリアムス、ジョン・リー、ライトニン・ホプキンス、ルー
ズヴェルト・サイクス、ハウリン・ウルフ、などなど・・・ヨダレが流しっぱなし
の映像にとどめのボーナス・トラックがVol.1は名手アール・フッカー(歯でギター
弾く他、ギミックの数々!)そしてVol.2のボーナスがマジック・サム様だ。このサ
ムの2曲は私にとってボーナスどころかクリスマス・プレゼントとお年玉と年金をも
らったみたいなもんだ!70年当初レコードで発売されていたこのシリーズにすごく
影響されたその映像が約30年経って映像で見ることが出来た喜びは大きい。T.ボー
ンの流れるようなギター・ソロのグルーヴ、マディ、ウルフ、サニー・ボーイのチ
ェス3巨頭の強烈な存在感、ライトニンのやさぐれたブルーズのカッコ良さ、
"Mojo Workin'"のイントロを奏でる飛び跳ねるようなスパンのピアノ、圧倒される
ラッシュの"I Can't Quit You"ののっけの声、名手ロニー・ジョンソンの品格のあ
るブルーズ、そしてマジック・サムには涙してしまった・・・・まさに百花繚乱。
しかも音と映像が素晴らしくいい。自分が現在もレパートリーにしている曲のいく
つかはこのシリーズで覚えたことを思い出した。このDVDどこかで見つけた方は借金
してでもGet!!
New Album/ついでにお薦め新譜の話をすると、もう何年もずっと熱を上げているカ
サンドラ・ウィルソンのニュー・アルバム"glamoured"。いつものカサンドラ節に磨
きがかかっている。今回”ハニー”カサンドラが取り上げたブルーズ・カヴァーは
マディの"Honey Bee"!ウィリー・ネルソンの"Crazy"もいい。そして、カサンドラ
の大先輩 ソウルの女王アレサ・フランクリンの新譜"So Damn Happy"はもう楽勝と
いう感じ。何でもゴスペルに聞こえてしまうこの歌を聴いて、日本の営利目的偽ゴ
スペル・シンガーさんたちは何と思う。まあ、何にも思わんやろなぁ・・・厚顔無
知やから・・。そして、話題のカンカン・コンコン・キンキン、放し飼い犬、ロバ
ート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンドのスタジオ新譜"Unclassified"はやっ
ぱり「どこまで走っていくんねん!?・・・!」だった。でも、私は前のスタジオ
盤の方が好きだけど。そう言えば、ランドルフ君が12月のはじめに来日するらしい
。前の夜はぐっすり寝て、しっかりメシ食って、開演前に栄養ドリンクでも飲むか
。そして、新譜と言っていいのか、ジミ・ヘンドリックスの"Live At Berkeley"が
やっぱ、抜群にいいサウンドをしている。歓声とともに現れたジミ、ビリー・コッ
クス、ミッチ・ミッチェルの3人があっと言う間に12曲をやってしまう。
Loose Sox Baby/先月の初めに伸ちゃんと3日間ツアーした。ツアー先に四国香川が
入っていることを知った時、「香川でのメシは全部うどんになるだろう」・・と私
は確信した。何故なら、かって四国ツアーで「うどんは別腹」の名言を残し、一度
に2玉は軽く食った塩次伸二だ。私はベースの中島克來の車にドラムのラリーと乗っ
ていたのだが、先導する塩次車は予想どおり香川に着くなり海辺のライヴハウス「
黒船屋」に向かわず、主催者の車に導かれ山の方にある香川で一番うまいと言われ
るうどん屋に向かった。確かにうまかった。自分でショウガを擦るシステムの店で
テーブルにどーん!とでかいショウガが出てきた。私にはうどんの味よりそのショ
ウガを無心に擦る塩次の姿の方が心に残った。翌朝、チェックアウト時間の少し前
に何故か塩次のモーニング・コールがあった。私がロビーに行くと全員すでに揃っ
ていた。うーん・・これはもしや・・・と思った瞬間、塩次から「うどん行こか」
の声が・・・。うまいと言われるうどん屋目指しぞろぞろと商店街を探し歩くこと
10分。目的の店はあったがまだ開店していない。しかし、塩次は店内に入り交渉し
店内に入ることに成功!うまかった。しかし「うどんのたたり」はまだ、これでは
終わらなかった。翌日名古屋でも朝から「味噌煮込みうどん行こか・・・」の塩次
に引率されまたぞろぞろと・・・。ここの店もまだ開店前だったが塩次の交渉の結
果、店の中で待つことができた。うまかった。塩次のブルーズ・ギターに対する執
着同様うどんへの彼のこの強き愛に私はこのツアーを「塩次伸二グレート・うどん
・ツアー2003」と名付けた。ところでこのツアーに女性ヴォーカルがふたり同行し
た。田中名鼓美さんと高島瑞穂ちゃん。なぜ「さん」と「ちゃん」かというと瑞穂
ちゃんはまだ17才だ。名鼓美さんは?才・・。実は以前から伸チャンに「ホトケ、
ルーズ・ソックスのブルーズ・シンガーやでぇ」と教えられてた。T.ボーンの曲に
"Bobby Sox Baby "(Bobby Soxerというのは流行を追いかけるローティーンの女の
子のことだが)というのがあったが、"Loose Sox Baby"か。ほんとにごく普通の女
子高生で、どちらかと言えば小柄な瑞穂ちゃん(リックサックを背負ってツアー出
発の神戸に現れた時、思わず「臨海学校か?」と言ってしまった)なのに歌うパワ
ーはすごくある。クラシック・ブルーズなんかをさらっと歌ってしまう。日本の女
性シンガーにありがちな「歌い過ぎる」感じがない。でも、コクはある。そして、
私が一番好きな女性ブルーズシンガー、エスター・フィリップスが好きだというで
はないか。エスターも10代でデビューし最初はリトル・エスターという芸名だった
なぁ・・。リトル・ミズホ。私はほとんどすべてをコレクトしているエスターのア
ルバムをMDにコピーし17才のブルーズ少女に少しづつ送っている。卒業すれば塩次
伸二のツアーで東京にもお目見えすると思うのでその節は是非行ってください。
念願の私の公式ホーム・ページを開設しょうと現在前向きに考えてます。年内には
なんとか・・・。
Hotoke Hot Schedule:
10/31(金)名古屋ミュージック・カフェ・フライト/with木下和彦g
11/1(土)京都Rag /堀尾哲ニセッション ゲスト/永井”ホトケ”隆
11/2(日)岐阜SING BAR SOUTH SIDE/with木下和彦
11/3(月)名古屋 UP's/with木下和彦
11/4(火)大阪心斎橋 ReF/南角光司b ラリー・ランサムdr 他
11/5(水)大阪西中島 BarHowlin'Bar/with 塩次伸二g
11/8(土)水戸 ブルームーズ/with 藤倉嗣久g
11/15(土)荻窪ルースター/with ヤンシーp
11/22(土)船橋「月」/中野靖之g 上村秀右g
11/27(木)関内ストーミー・マンデー/松川純一郎g 岡雄三b 岸田よしおdr
11/29(日)高円寺Jirokichi/「土曜の夜は魚のフライ」吾妻光良g vo 牧裕b 早崎
詩生p 岡地裕曙dr
問い合せ:ミュージックカフェ・フライト/052-882-1833 SINGBAR
SOUTHSIDE/058-265-2855 Ref/06-6245-1148 UP's/052-803-6377
Jirokichi/03-3339-2727
「月」047-424-0706 JIROKICHI:03-3339-2727 ミュージックカフェ・フラ
イト052-882-1833 BarHowlin'Bar/06-6309-3123 ブルームーズ/029-231-8955 ス
トーミー・マンデー/045-664-2085 ルースター/03-5347-7369 |