MY NOTES > My Feeling For The Blues > No.02




PIN YOUR SPIN/Jon Cleary
(BSR 0902-2)

ドクターと同じニューオリンズのピアニスト&ヴォーカリスト(ギターも弾くが)のジョン・クリアリーのこれも新譜。
「生まれた街を間違えた」と言ったことがあるほど、山岸潤史と同様にニューオリンズにすっかり馴染んでいるクリアリーは実はイギリス人。今回のアルバムの全体の印象はファンクだが、もちろんプロフェッサー・ロング・ヘアー、ミ−タ−ズなどの由緒正しいニューオリンズR&B、ファンク・サウンドの伝統を踏まえている。
1曲目のタイトル曲ののっけのキーボードの音からしてニューオリンズのア−シーなファンクの香りがする。ここ数年はB.B.キングのアルバムに参加したり、ボニー・レイットのアルバムではキーボード奏者としてだけでなく曲も提供し、ソング・ライターとしても評価の高いクリアリーだが、本作でもいい曲を書いている。ムンムンのサウンドが続く中、箸休めのようにアカペラ・コーラスの7曲目"Best Ain't Good Enuff"が出てきたりするところも憎い。ドクターと同じようにアフリカン・ラテン・フレイヴァ−の12曲目"ZULU STRUT"で終るまで1曲も飽きさせず、グイグイ惹きつけていくパワーがみなぎっている。彼が現在やっているバンド「Jon ClearyAnd The Absolute Monster Gentlemans」が主体となって作られたこのアルバムだけど、ベ−スのコーネル・ウィリアムス、ドラムのレイモンド・ウィーバーといったニューオリンズの若手中堅が主体になっており、将来のニューオリンズ・サウンドを予感させる。これは力作と言うべきか。ビールにガンボでも食べながら汗かきかき聴いてください。(04/7/30記)

[←back] [next→]
Page Top

| WHAT'S NEW | PROFILE | SCHEDULE | MUSIC/DISCOGRAPHY |
| BOOK | PHOTOGRAPH | MY NOTES |
| blues.the-butcher-590213 (The Blues Power) | LINK | GUESTBOOK |
Copyright © hotoke-blues.com. All Rights Reserved.
Mail to a site administrator: info@hotoke-blues.com
Mail to HOTOKE: hotoke@hotoke-blues.com
すべてのメールに返信できない場合があります。ご容赦ください。
  Powered by FUJI P.I.T.