「クイーン・ラティファの新譜/The Dana Owens Album」と山岸潤史
先日、ニューオリンズから「明けましておめでとう」の電話をくれた山岸(潤史)と話している時に、ヤツがこう言った-「ホトケ、クイーン・ラティファって知ってるか?」「クイーン・ラティファ?あのヒップホップのお姉ちゃんか?」「そう、そうやがな。そのクイーン・ラティファの新譜知ってるか?」「知らんなぁ・・・オレが知ってるんわ、もうすごい前のトミー・ボーイからリリースされたてアルバムかなぁ・・」「ええで、クイーン・ラティファ。ホトケ、絶対気に入るわ」と言うので買ってみた。ジャケット写真(Photograph参照)を見た瞬間、ちょっと見えの豊乳も含めええ感じの大人の女になっていた女王ラティファに眩しい想いがしました。曲はジャズ・スタンダードの"Baby
Get Lost"から、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの名作"I Put A Spell On You"その次の"Simply
Beautiful"では作者のアル・グリーンとデュエット。"Moody's Mood For Love"でも作者のジェイムズ・ムーディがアルト・サックスで参加、そして私の大好きなバーバラ・ルイスの"Hello
Stranger"や懐かしいママス&パパスの"California Dreamin'"そして、最後はまたジャズ・スタンダードの"Lush
Life"で締めている。あちらのヒップホップ・レディはこうやってあっさりスタンダードを歌えるところが恐いというか、懐がある。ちなみにこのアルバム『The
Dana Owens Album』はビルボードのアルバム・チャート、初登場16位、R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートでは初登場11位だそうだ。このアルバムを11位ままで押し上げるあちらのR&B/ヒップホップ・ファンもいいなぁ。しかも、このアルバムはグラミー賞の最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネートされているそうで、更に2月のある第47回グラミー賞の授賞式でラティファは司会をやるという。その上、彼女は現在、レコード・レーベルを立ち上げ、ミュージシャン・マネジメントの会社もやっているという。つまり社長や。
あのヒップホップ、MCお姉ちゃんがなぁ・・・いまや社長か。やっぱ強力な上昇志向なんやろなぁ・・と、もう一度ジャケット写真を見ると、少し鼻息が荒そうで、「やったるでぇ!天下取ったるわ!」という感じに見えた。アルバムは私のような「大人になるのが遅すぎた男」が、夜中にひとり酔っぱらって帰ってきて聴くのにぴったりです。来日して欲しいなぁ・・。ブルーノート、呼んでください。
ところで前述の山岸君が05.1月号の「ギター・マガジン」に多くの写真入りで特集されていたが、みなさんは御覧になりましたか?インタビューでの「ちょっと自慢」な語り口は相変わらずでしたが、久しぶりに見た人はまん丸になっていくばかりの彼の顔に驚いたのでは・・・。私も「おっ、また大きなったなぁ」と思ったくらいですから。まあどんどんアメリカ人化している体型ですね。そして、誰かに似てるなぁ・・と思いましたが、26ページ目の彼が料理している横からのショットを見てわかりました。彼は限りなく彼の「おかん」に似てきています。伊勢の私の実家から歩いて5分のところにある山岸の実家におられる彼のおかあさんにそっくり、そのままになってきました。親子なのだから喜ばしいことだとは思うのですが、本人はどうでしょう?それにしても相変わらずT.シャツは派手な男でした。「ちょっと自慢」なインタビューは「ちょっとためになる」と思いますので、機会があれば読んでみてください。そして、彼に会ったときに「ギター・マガジンのインタビュー読みましたよ」と言えば、彼はもっともっと熱く、一晩中あなたを帰さず、「なんで帰んの?」と言いながら朝の6時くらいまでは楽勝に音楽と人生とジミ・ヘンについて語ってくれるでしょう。その光景を微笑ましく見ながら、私はこっそり先に帰らせてもらいますが・・。 |