10月にコジが初めてソロ・アルバムを発表した。現在活動中の「コジ・カナ・ツル」で何枚か出しているのでソロも出している気にさせられていたがソロは今回が初めてだそうだ。タイトルはコジらしくそのまんま「KOJIMA」。
ドラムの山木君、ベースの金沢君それにコジのピアノトリオを基本にバラードからファンク、4ビートジヤズ、ロックテイストのものなどアルバムは多彩に展開していくが、コジのピアノは大きな樹のようにしっかりしているので安心していられる。
全体的にはジャズ・テイストだけどよくあるジャズ・ピアノ・アルバムではないし、フュージョンでもない、そこがコジらしい。
日頃、レコーディングピアニストとしては日本で最も信頼されているピアニストであるコジのプレイはその卓越した技術に裏打ちされているが、ただの職人芸ではなくとてもソウルフルだ。コジくらいのテクニシャンだとその技に耳が行ってしまいがちだが、そちらにだけ行かせない「気持ち」をしっかり感じさせてくれる。そこもコジらしい。
バラートも素晴らしいがファンクものの大胆なダイナミズムやグルーヴをこれだけピアノで出せるのは日本では小島良喜だけだろう。
私としては一緒にバンド「trick bag」をやっていたこともあるし、セッションも何度もやってきたのでコジの初ソロと聞いて感慨深いものがある。
もう10年も前から彼のソロ・アルバムを待っていただけにすごく嬉しい。いや、コジが18才くらいの時大阪の大上留理子のバンドにいた頃から振り返るとやっとここに着いたか・・・・・と拍手を送りたい。
初ソロ、おめでとう!!!コジ!
注文はひとつ・・・・次回のアルバムでは思いっきり「ブルーズ」なピアノを1曲頼むよぉ〜〜。
☆アルバムのことを詳しく知りたい方はこちらへ・・・(アルバムの1曲が試聴できますよ)http://www.myspace.com/yoshinobukojima
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