MY NOTES > My Feeling For The Blues > No.72




72-☆アルバム「ロッキン・ウィズ・ムッシュ」のリリースにあたって〜Younger Than Yesterday☆photograph参照
 

2009年は私にとって一生忘れられない年になると思います。

6月にブルーズ・ザ・ブッチャーの2枚目のアルバム"Mojo Boogie"を発表でき、そして今日9/2にブルーズ・ザ・ブッチャーとムッシュとのコラボ・アルバム"Rockin' With Monsieur"がリリースされました。
私が中学生の頃「ザ・スパイダーズ」を生で観て以来何十年・・・・日本のポピュラー・ミュージックの世界で常に現役で「懐かしのミュージシャン」にならずずっとヴィヴィッドに活躍しているのはムッシュだけのような気がします。ムッシュはもちろん尊敬するミュージシャンであり、憧れであり、ひょっとすると一生私が想い続けるだけの人だったかも知れません。それが80年代の初中期、いつだったかはっきり想い出せないのですがムッシュと知り合うことが出来て(最初の顔合わせがステージの上でのセッションでした)、以後時々ステージをご一緒させていただきました。
そして、The Blues Powerを結成した頃から以前より増してムッシュと音を重ねる機会が多くなり、その頃から漠然とムッシュとアルバムを作りたいと思うようになりました。そして、2006年にムッシュの"Brian Jones"という曲のレコーディングをThe Blues Powerでやってから音楽的な接点がいくつか見え始め、現在のブルーズ・ザ・ブッチャーになって自分たちの音の基盤が固まるにつれてムッシュとのコラボ・アルバムを作ろうという気持ちがメンバーの中でも高まって行きました。
しかし、いままで人生の荒波と泥をかぶり、人生の谷から谷(山がない・・)を渡り歩いて来た厚顔な私でも、さすがにムッシュに「一緒にアルバムを作っていただけませんか」と言い出す時は心拍数、血糖値、血圧が上がりました。何しろ日本に「ロックの殿堂」があれば間違いなく殿堂入りされている方ですし、個人的にはスパイダーズ、ソロ、ウオッカ・コリンズ、ワンナイト・スタンド・バンド・・・とその時々ずっと私淑してきたムッシュですからそれはそう簡単には言い出せません。そして、言い出す勢いつけるためにワインをかなり飲みました。まあ、好きな女性に「つき合ってください」と言うようなものですから・・。でも、腰が抜けるくらいいともあっさり「いいですよ」と言っていたただき嬉しくてまたワインをガブガブ飲みました。
つまり、今回のアルバムはすごく大きな望みが叶った1枚なのです。
でも、ムッシュはアルバム制作についてひと言こう言われました-「私をブルーズ・ザ・ブッチャーの屋根の中に一緒に入れてください」と。
つまりゲスト扱いではなくメンバーのひとりとして録音したいということでした。もちろん、私たちbtbも普段ムッシュとステージで演奏しているようにやりたいという考えでした。
それで2月、自分たちの"Mojo Boogie"のアルバムを録音した翌週にこの"Rockin' With Monsieur"をレコーディングしました。
もちろんオーバー・ダビングなしの一発録りです。
レコーディングに緊張とリラックスのいいバランスがあったことはアルバムを聴いていただければわかると思います。
録音している最中から私たちはプレイバックを聴くたびに「おおっ!カッコいい!」なんて自画自賛していました。
大袈裟ではなく日本のいまの音楽シーンの中でこのアルバムが出せたことはすごく意味のあることだと思います。
そして、レコーディングが終わってから数日後、ムッシュからはこんなメールをいただきました−「私たちは正しいことをしました」と。

いまこうしてアルバムを手に取って見ていても、あの中学2年の時に名古屋の金山体育館で観たスパイダーズのムッシュとアルバムを作れたことが夢のようです。私にとっては一生ものです。そして、私のレコード棚にあるムッシュかまやつのコーナーにスパイダーズ、ムッシュのソロ・アルバム、ウォッカ・コリンズ、そして大好きなムッシュとムッシュのお父様のアルバムと一緒にこのアルバムを入れて私はいまにんまり笑っています。

さっき、改めてこのアルバム「ロッキン・ウィズ・ムッシュ」を大音量で聴いていたのですが、ムッシュの声を聴いて大好きなロックバンド"The Byrds"のアルバム・タイトル(ディランの歌詞から取ったと言われている)"Younger Than Yesterday"(昨日より若く)を想い出しました。やっぱり、カッコいい先輩です。そして、そのカッコいい先輩とカッコいいアルバムを作ってしまった私たちblues.the-butcher-590213もカッコいいと思います。いつまでも(昨日より若く)いましょう!

アルバム・ジャケットはいつものように菅原一剛さんに撮っていただきました。アルバムの内容が表れているすごくいいジャケットです。でも、今日は最後に菅原さんが撮ってくれた裏ジャケットに使った写真を見てください。私はこっちが表でもいいと推した大好きな1枚です
2009.9.2 記


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